ターミナルケアは総合病院の緩和ケア病棟などで行われており、様々な看護業務の経験が豊富なスタッフが重宝されています。特に、日によって体調が大きく変化する患者が多く入院している病棟において、看護師として適切なターミナルケアを担当するには、日ごろから患者や家族の希望に合った行動をするだけでなく、点滴やバイタルチェック、経管栄養などの様々な知識や技術が求められることがあります。そこで、緩和ケア病棟で看護師のキャリアを積むためには、医師やベテランの看護師から仕事上のサポートを受けられるところや、体系的な研修が受けられるところを選ぶことが大事です。また、緩和ケア病棟で一人前の看護師として認められるためには数年以上の経験が必要となるため、若手の看護師の教育期間が長めに設定されている医療機関を探すとよいでしょう。

ターミナルケアに携わる看護師の中でも、専門看護師などの難易度の高い資格を持つ人は、職場の責任者を任されたり、高額な手当が支給されたりすることがあります。そのため、同じ職場で満足のいく待遇で働き続けたい場合には、各地の緩和ケア病棟のホームページや求人票などに目を通して、過去の看護業務の経験や保有資格などを高く評価しているところを就職先の候補に決めることがポイントです。その他、ターミナルケアの経験がない人は、仕事の合間に業務研修を受けたり自主的な勉強をしたりする機会が多くなるため、様々な場面で周りのスタッフを頼ることができる職場を見つけましょう。